Plant seeds

露頭に迷ってしまいそうな大学院生が、どこかに書かなければ忘れてしまいそうな大切なことをここに残していきます。

フィンランドの二ヶ月滞在で得てきたこと

最近更新をサボってました。

今年の最初の二ヶ月はフィンランドヘルシンキに二ヶ月間滞在していました。 これは学校のカリキュラムに組み込まれていて、希望すれば海外に行くこともできるというものです。

基本的には所属の研究室の指導教員のコネで大学の研究室にお邪魔することになっています。 もう、ヘルシンキというと大学が絞られてしまいますが(汗)

そこで得たことをいくつかまとめていこうと思います。

文化の違い

日本とフィンランドは比較的似ていますが、それでも違う国民性があることに気づくことができます。まず、みんなシャイです。僕もシャイなんですが、僕みたいな人が普通なくらい、みんなシャイです。大学の食堂も一人で食べてる人が多いことにまず驚きました。外国人の僕が相席を頼んでも、大体ぶっきらぼうな態度をされます。日本ではほとんどありえませんが、フィンランドではそれが普通なんですね。

ほとんど一人

フィンランドで内向的な僕が誰かと一緒にいることがかなり難しいことはわかっていました。だから、一人で行動することに慣れました。これは日本にいては決して得られなかったことだと思います。今日本に帰ってきても、一人でいることに恥じらいを一切感じなくなりました。一人でカフェに行くことになんの躊躇いも感じません。フィンランドに行く前には想像することすらできなかったでしょう。

さらに、この一人でいること、海外にいることのストレスは僕を変えてくれました。なんで研究がうまくできないんだろうと悩んで、ゲストハウスで一人で泣いていたことも有りました。次の日からじわりじわりと今に至るまで変わってきました。今もあの日着火した心の燃料は燃え続けています。この曲に救われたのを覚えています。


いのちの理由(PV)/さだまさし

英語力

英語力は、正直不十分でした。それでも日常英会話ならなんとなく追いついていけました。残念ながら研究に使う英語はほとんど理解できませんでした。そんな僕は、日本の英語教育の問題点に気づきました。ただ環境のせいにしたいのではなく、日本人は高みを目指しすぎているということがわかったのです。

英語はあくまでもコミュニケーションツールであって頭の良さを測るものではありません。「コミュニケーションに使えもしないのにどんどん難しい英語をやらされる」これが、日本の英語教育の問題点の核心だと思います。

今は簡単な英語にたくさん触れて聞く話す書くができるように頑張っています。もちろん、英論文や洋書は読まないといけないので、難しい英語にも触れざるを得ませんが。

英語を話すことへの壁を取り去ることもできました。得体のしれない言語という意識から、ただのコミュニケーションツールに変えることができました。敬語ができないから敬語を学ぶのと同じ感覚です。

終わりに

海外で過ごしたこの二ヶ月間を思い出す感覚が、夢を思い出すときの感覚にとても似ていることに驚いています。まさにこれは夢のような体験で、片道10時間しないといけないようなところで、笑って泣いて驚いての二ヶ月はとても濃密なものでした。

「留学するだけでは英語力は伸びない」というのは本当ですが、しっかりと自分を見つめ直すんだ、弱さをさらけ出すんだという意識があるのであれば、海外に長期滞在するメリットはそれだけ増えるでしょう。

日本に帰ってきて、「ああ波の音が聞こえる(※)、僕は今までいい夢をみていたんだな」と思えるような海外長期滞在をぜひ経験してほしいと思います。

最後に、相席してから仲良くなって、帰りの日にヘルシンキ・ヴァンター空港まで送ってくれた、Henrikに感謝の意をこめて、この記事を終わります。

(※)冬のフィンランドの海は常に凍っていて、海好きの僕には何か物足りませんでした。