Plant seeds

露頭に迷ってしまいそうな大学院生が、どこかに書かなければ忘れてしまいそうな大切なことをここに残していきます。

大学院に入ってよかったこと

はじめに

ある社会人の方に相談したときのことです。

「大学院生に求められていることってなんですか ?」

 

あなたはなぜ大学院に入りたいと思ったのか。それが答えなのではないですか  

 

僕は研究をするということに強い憧れを抱いていました。しかし、今はそこまでの憧れは残っていません。研究をしたいんだという思いで、今まで勉強をこなしてきましたが、どうやらそれは絵空事に過ぎなかったようです。

ただ、多くの入学金を払って辞めるわけにもいかず、残り1年半どうにかして生き抜く道を選びました。それでも、大学院に入ってよかったと思うことがなければ、学部生との違いはほとんどないはずです。残念ながら当たり前の話です。それでも、いくつか大学院に入ってよかったと思うことがあるので紹介します。

※これは大学院に入学することをお勧めするための記事ではありません。

大学院に入って後悔しかけている人にはぜひ読んでもらいたいです。

 

よかったこと

研究者になることへの諦めがついた

小学校からずっと研究者になりたいと漠然とした夢を抱いていました。俗にみんなが言う「サッカー選手になりたい」ではなく、僕は「研究者」でした。その夢に、強い諦めの感情を抱くことができました。

それは悪い意味ではなくて、本当にやりたかったことにベクトルを向けていくことができるようになったという意味です。今ではそれに気づいて夢に近づくために、WEBエンジニアリングの勉強を頑張っています。その頑張りの力を研究にも分けることができて一石二鳥でした。

小学校の頃に抱く夢は自分の人生の過程を経て育つ本当の夢に比べればものすごく弱く脆いものです。当然、小学生の頃から研究をしていたり、研究者に出会ったりしたわけではないので、この夢はものすごく脆かったです。脆いまま引きずっていましたが、本当にやりたいことではないことにしっかりと気づくことができました。

もし学部でそのまま就職していたら、ずっと「研究者になりたかったのに」と無駄な後悔をしていたにすぎません。そう思うと冷や汗がでるくらいです。「ちょっとやってみたらなんか違う」を素直に受け入れる姿勢はものすごく難しいですが、実際重要な意味をもたらしてくれるんだと気づきました。(ちょっとやってみたら=入学金30万円)なんですけどね(笑)

 

知識がどうやって体系化されているか、最先端の技術がいかに脆いかを知れる

簡単にいえば、「教科書を読んでいるだけでは得られないことがたくさん得られる」ということです。研究をしていたり、論文を書いていたりすると感じることですが、最先端の技術はほとんど誰にも知られていません。しかも、ものすごく脆いです。ある条件が満たされないと使えなかったり、何の役にたつのかがあまりわかっていないようなものであったり、そもそも誰にも知られていなかったりします。

教科書を読んでいるとものすごくまとまっているので、あたかも研究者はしっかりと体系化させているように見えますが、それはただ本になったからのことだけなのです。

実際は論文という形で散らばった情報にすぎません。実際は「なんかちょっとやってみたらうまくいった」くらいのノリで研究をしています。それを知れただけでも、科学はどうやって進展していくのか、どうやれば最先端技術を探せるのかがわかるようになります。だからこそ、学部生よりも科学に対する先見の明は断トツにあるでしょう。だからこそ、エンジニアリングのリーダーシップをとるのに優位に立つことができるに違いありません。院卒の収入がいいのはそういうことなのでしょうか。

 

さいごに(大学院に入るべきかわからない人へ)

今思い浮かぶのはこれくらいです。進路に悩む学部生に会うとき、僕は大学院に入るのはおすすめしていません。なぜなら大学院に入らなくても勉強なんていくらでもできるからです。論文なんて買えば読めますし、研究も情報系なら資源を買ったり借りたりすればできます。

なぜ大学院に入りたいのかをしっかり選んでみてください。おすすめの方法を教えます。

Because 大学 has ○○ and 大学's 研究室 has ○○

 「こうなりたいから = be」で選ぶのをやめて、

例えば、「高性能計算機をずっと使っていたい」と思うのであれば、大学院に行くべきです。なぜなら、高性能計算機を専有できるのは大学か研究所くらいだからです。

そして、大学院に行くなら研究室は必ず選んでください。この研究室ならこの施設を持ってる。とか、hasで絞り込んでみるといいかもしれません。

「研究者になりたい」という漠然とした夢はとても危険です。しっかりと進路を選んで有意義な2年間を選択してみてください。