Plant seeds

路頭に迷ってしまいそうな大学院生が、どこかに書かなければ忘れてしまいそうな大切なことをここに残していきます。

意識は突然高くなるのを待とう。大事なのはチャンスを迎える力。

これはTUT Advent Calendar 2017、19日目の記事です。

 

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図1 著者が悔し泣きをしたと言われている、ヘルシンキのとあるゲストハウス

 

はじめに

入学してから2年間、TUTでプログラミングとかを頑張ってる方々をTwitterで拝見しておりました。Advent Calendarがあるというのを見かけたのでエントリーしてみました。

特に技術的な特技があるわけでもないので、自分の失敗談を話したいと思います。ここで述べている結論は意識の高い方々からすれば当たり前のことかもしれませんが、再認識するという意味も含めて、自分の考えを提供させていただきます。

 

自己紹介

あまり僕のことを知っている方がいないと思うので先に自己紹介をしておきます。

某Nから始まる工業高等専門学校でロボット制御にまつわる勉強をしてきました。今思えば機械力学とか電気回路といった物理を基礎にした古典制御をベースにした話が多く、モデルを立てて微分方程式を作って解析しろというようなことに長けていたカリキュラムでした。

当時はあまり自分に自信が持てず、勉強でしか自分の良さを発揮できないと思いこんでいたので、バリバリ勉強をやっていました。これがどうやら危険なモチベーションの持ち方で、先生方からは優秀だという評価をいただいていたのにも関わらず、結果的には心を病んでしまいました。しかし、インターネットで知り合った友人からもらった言葉をきっかけに勉強を捨てて社会性を身につけることに専念することになりました。

そして高専5年生になって受けた「人工知能」の授業で「認知心理学」を知り、人間がどうやって考えるかを突き進めるという学問があるということに衝撃を受けました。しかも、それと情報工学との結びつきが面白くて情報系の学科を受けることにしました。

当然勉強を捨てたので、GPAや席次から見た過去のデータ上では「旧帝大に受かるレベルだ」と言われながら、筑波大学の編入試験に落ち、最終的に豊橋技術科学大学に編入学することになりました。ささやかな自慢ですが、これでも学力試験の入学金免除勢です。

 

勉強をする意味

自己紹介の通り、特にモチベーションがないと勉強をする意味がわからなくなってくるんですね。でも最近の体験でようやく、なぜ人は勉強をするのか、成長しなければならないのかがわかるようになりました。

当然、勉強をする意味は理屈ではわかってます。でも理屈で正しいと思ってもできることなんてほとんどないでしょう。

  • お金持ちになるためには勉強したほうがいい
  • 知識を蓄えて視野の広い人間になるべきだ
  • 数学が面白い

こんなレベルの話なんていっくらでも思いつきます。ただ、そこまでのオタクでもない限りは、勉強したところであまり正の報酬がなくモチベーションは下がってしまいます。

実際、オタクになれというのも無理があります。特に僕は心理学と情報系との結びつきに何かの可能性を感じとって情報工学を志したという薄っぺらいモチベーションなので、プログラミングをやろうと思ったり確率統計をやろうと思ったりしてもすぐに挫折してしまいます。

さて、人はなぜ常日頃から勉強をするべきなのでしょうか。というより、偉い人や大人はみんな言いますよね。なぜ「日々勉強したほうがいい」、「学生のときもっと勉強しておけばよかった」というのでしょうか。

それに気づかせてくれたのがチャンスでした。

 

人は機会で変わ(れ)る生き物

これがこの記事のキーポイントです。僕の人生を振り返ってみると、自分が変わったと感じたものは非日常的体験をしてきたとき(=非日常を味わうチャンスを掴んだとき)だけなんですよね。

  • 高専に入学したこと
  • インターネットで知り合った友人と大学院の体験入学に参加したこと
  • アルバイトをしてみたこと
  • サークル活動に積極的に参加したこと
  • 一人で海外を二ヶ月弱過ごしたこと
  • インターンシップに参加したこと

今思いつくのはこれくらいでしょうか。こうやって今考えると、当たり前のことも含まれていますが、それを経験する前の僕にとっては非日常的な経験でした。人は非日常的な環境に置かれると、そこに体を順応させる癖があるのでしょう。その環境に合わせるために普段の自分ではできないようなことでさえできてしまうようになってしまいます。

ということは、人は、成長したければ非日常的体験を数多くすればよい、ということになります。というのも、今の自分が考えている世界で成長について考えたところで、大きなモチベーションがなければ続かないし、結局自分の考えている世界の中からなかなか逸脱することができません。

 

幸運なことに、プログラミングの世界ではハッカソンインターンシップなどが多く開かれているので、このアドベントカレンダーを読んでいるような方々のそういう経験も、知らず知らずのうちにいい影響を与えてくれているはずです。

 ここで言えることは、自分の意識を自分で高めることが必ずしも大きな成長につながるわけではなく、それだけではモチベーションの維持そのものが困難だということです。コツコツできる人は地道にやって最終的には成長できたといえるはずなのですが、コツコツやることが苦手なのであれば、特に意識を高く保つのは難しいでしょう。

 

理想的な意識のグラフ

 汚い図ですが、イメージとしてはこんな感じです。

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図2 意識はどうすれば維持できるのか

 

上段は、コツコツ系です。「自分はコツコツやるのが得意だ」というひとはあまりストレスがかからないやり方です。しかし、小さな達成感が自分を押してくれないとモチベーションはどんどん下がってしまいます。そこで、大きな達成感を得ることが自分を後ろから押してくれるように考えると、よりモチベーションの維持が簡単になります。これが「変わった」と言われる体験になります。

 

どうすれば意識は上がるのか(経験則に基づく意見)

とにかく、成長したいという思いを持った上で、本気で悔しいと思ってください。

成長したい思いというのは、なんでもいいです。こうなりたいなとか、本当に抽象的でもなんでもいいです。とにかく今の自分にないものがほしいと思っていればいいです。

反対に、本気で悔しいと思うためには、自分のダメさを測る尺度が必要です。そうでないと悔しく思うことすらできません。特に失敗した時は「なぜ自分の行動がだめだったのか」を考えるようにしましょう。考えていると本気で悔しくなってきて怒りや悲しみが立ち込めてきます。そうすることで、本気の後悔を経験することができます。そうすると、脳は動きます(要出典)。そのまま吹っ切れて一段上に上がりましょう。これが大きな達成感に宿敵するほどのモチベーションのアップに繋がります。「自分はこれだけ悔しかったんだ」という思いを忘れずに持ち続けましょう。そうすれば高いモチベーションを維持することができます。モチベーションが維持できなくなったときも思い出せばいいのです。

 

社会性と積極性だけは身につけよう

 非日常的な体験をするチャンスというのは、今までの自分とは遠いつながりが必要です。色々なコネクションを利用することで、全然知らないことを学ぶチャンスを手に入れてください。

そのためにはある程度の社会性が要求されます。僕のように引きこもりがちな人は、求人誌を手にとってアルバイト面接などを受けましょう。アルバイトをある程度やれば社会性は自然と身についてきます。ただし、人の言うことは聞きましょう。

僕は、「あーあ申し込んじゃった」くらいの気持ちでとにかく新しいことに挑戦していました。別に最初から意識を高くする必要はなく、色んなところに手をだすという積極さは死に物狂いで身につけるべきだと思います。

 

最後に

ここまで書いておいて、何をいいたいのかがわからなくなってしまいました。

「よくいわれる努力だとか、コツコツだとか、そんなのいくらでもやってきたけど、いつも挫折してきた。」という人には、非日常をたくさん体験することをお勧めします。

自分の常識を外れるほどの体験とその刺激で簡単に成長することができるならお安い御用でしょう。新しいことに手を出す勇気は相当大変なことですけど、それさえ振り切っちゃえばいいだけの話です。あとは流れに身を任せましょう。

 

僕は、上述してきた大きな後悔で一つ学んだことがあります。それが、何故勉強するのかです。それはチャンスを待つためでした。自分がある理由で悔しいと思ったときに、「コツコツやっていればこのチャンスを逃すなんてありえなかった」と考えたからです。今の僕はそういうモチベーションで勉強が続いています。おかげで、地道に努力をすることができるようになりつつあります。次のチャンスを逃したくないと思わせるほどの後悔の強さが、「チャンスというのはいつ来るかわからなからこそいつでも勉強をして身構えておくべきだ」と後を押してくれています。

 

とにかく、「チャンス」を意識してください。それは突然やってきて、突然去っていきます。予測できないものだからこそ、自己の成長のためには重要なものだと思います。常日頃からアンテナを張って、自分にチャンスがないか考えていきましょう。どんなことでも解釈次第でいくらでもチャンスになりえます。これが簡単に自分を変えるための一つの鍵になるはずです。

 

TUT!

 

 

次回は"7A0T0"さんの、Fusion360の記事です。

今ちょっと調べましたが、CAD/CAM関係の最新のツールの話みたいですね。

自分も、こういった記事にかけるほどの技術力はいつか身につけたいものです。