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路頭に迷ってしまいそうな大学院生が、どこかに書かなければ忘れてしまいそうな大切なことをここに残していきます。

言語訓練を4回受けて

 随分前にこの記事を書きました。

あれから4ヶ月たっているので、どのようなことをしてきたのかを紹介します。

 

rtok.hatenadiary.jp

 

まずは対応してくれる病院を探しました。

自分が住んでいる市町村にある病院の中でも言語訓練をやっていそうなところにメールや電話で聞いてみたところ、

1件目からは、「通院によるリハビリテーションの対応が難しい」と断られ、

2件目からは、「中学生までしか対応していない」と断られました。

そもそも自分のようなケースは稀なのか、それとも自分で治すことができるから治療はいらないということなのか、聴覚障害を原因とした成人に向けた言語訓練を受け付けている病院があまりないみたいです。

その後、県の言語聴覚士の団体が提供している対応病院リストをインターネットで見つけました。最も近くなおかつ「成人+難聴」に対応している病院を見つけたので、連絡をとったところ対応してくれることになりました。

 

見つからない間、もうひとりでやるしかないのかと思ってこのような動画を撮っていました。今思えば、指摘された発音の悪い点がしっかりと浮き彫りになっています。。

 

次に、紹介状を書いてほしいと言われたので、紹介状を書いてもらいにかかりつけの病院(と言っても2回目なのだが)に行きました。いい大人が言語訓練なんていうものだから、なにか言われるんじゃないかと心配していましたがすんなりと紹介状を書いてもらうことができてホッとしました。

 

1回目

この日は初診でした。普段何をしているのか、何のために言語訓練を受けたいのかなどを聞かれました。その後、発音テストをしてどの発音がだめなのかを一つ一つチェックしてもらいます。そんな中で、さ行が特に言えていないということだったので、「さすせそ」の発音の方法とその練習方法を教えてもらいました。

 

大体この方法に近いと思います。

 
 
言語訓練、僕が一番変だという「さすせそ」の発音の練習方法について優しく教えてもらいました。こうやってやればよかったのかというくらい衝撃的だったので、悩んでる人は行ってみては。 おそらくこれを知らなければいくら頑張っても正しい発音にはならない。
16:35
 
これは僕の感想なのですが、感音性難聴になると発音に対して興味がわかないのか、どんな「さ行」が美しいとされるのかなどが理解できないようです。本や図などをみて、こうすればいいのかなどと真似をしてみても、それが見当違いだったということなので、独学は効果が非常に薄い結果になりました。
 
僕の場合は舌に力が入りすぎていると言われたので、舌の力を抜いて息を出す練習の仕方を教わりました。24年間生きてきて日常的に使っていた発音とはかけ離れていたことを知ったときはまさに青天の霹靂でした。「そりゃ滑舌悪いと言われても仕方ないな」と思ったものでした。
 
面白いのが、なんかよくわからないやり方だけど発音したら、それであってるよと褒められる。赤ちゃんってこうやって育つんだなという感じがした。
 
基本的に言語訓練は発達の段階の幼児が受けるものなのであってるかあっていないかなどを提示しているようなのですが、それがたとえ成人であっても有効なんだなという気付きもありました。よくわからない動きをして、それであっていると言われたらそれが正しいとなってしまうそんな単純な世界です。
 

2回目

曜日の希望を出して別の言語聴覚士の方に担当が変わりました。幼児を相手にするような仕事柄、言語聴覚士は基本的に若い女性なのでそこら変は覚悟しておいたほうが良いかと思います。

1回目の復習をしたあとに、この本を使って発音の練習を行いました。 

構音訓練のためのドリルブック

構音訓練のためのドリルブック

 

 

「さすせそ」の発音の練習をしたあと、他に不安な発音はありますか?と聞かれたので、ら行に自信がないと言ったら、「り」が「ぎ」になっているという指摘をされました。

じぶんの中で「り」の発音の仕方が2通りあったらしく、正しい方は正しく、間違ってる方は「ぎ」になってるらしい。
15:42

 

僕が変な癖で発音していた「ぎ」になっている「り」は口の横で空気を破裂させていた音を「り」だと勘違いしていたものです。

 

ちなみに僕の聴力では違いがハッキリとはわかりません。辛うじてわかるレベルです。

 

3回目

普段通りの発音練習のあと、いの段が言いづらいことを相談しました。

そうすると、唇の左側に力が入りすぎてそこから息が漏れていることを指摘してもらいました。鏡を見ながらどうやれば力を抜いて発音できるかを確認しながら練習をしました。気持ち右へ右へと意識しながら発音することで改善されることがわかりました。

そのおかげか、これは通院中ではないのですが、口の右側をほとんど使っていないことに気づきました。右頬の筋肉がものすごく固まってしまっていた(骨折のギプスをとったあとみたいな感覚)のでしばらく意識して動かすようにしたらバランスが取れるようになってきました。

 

4回目

様子を聞かれ、「さ行が言えるようになっているのが自分でもわかります。」と答えたら、言語聴覚士の方も良くなってきていると言ってくれました。正直今までどうやって発音していたか忘れてしまったくらいです。それくらい、曖昧な感覚で発音していたということなのでしょうか。

 

そのあと、「し」の発音がうまくできていない(「ひ」になっている)という指摘を受け、発音練習をしました。その後、「つ」といの段をひたすら練習しました。

とりあえず息の出し方を理解できていないということだと思います。

 

キリがいいので動画を撮ってみました。例のサボっていたものです。

 

 

比較すると確かに多少ではありますが改善されているのがわかると思います。

最初はきれいなのに途中から疲れが見えてしまっているので、もう少し訓練していく必要はありますね。

 

言語訓練を言語聴覚士にやってもらうことのメリットがわかるように書いたつもりです。個人的に感じた言語聴覚士にお願いするメリットをまとめると、

  • 相手が第三者の他人であるということ
  • 相手は幼児ですら相手にできるレベルのプロであるということ
  • 自分にあった段階的なプロセスを提供してくれること

となります。やっぱり1番目が有効ですね。照れくささなどがあるとなかなか本気で取り組めないものですよね。

もし、自分のように悩んでいる人がこの記事を読んで少しでもやってみようという気になれば幸いです。